FXチャートに水平線を引くのですが、自分が引いた水平線では、いつも相場が反応してくれません。間違った水平線を根拠にエントリーした後に、「こっちの水平線だったか…」と後悔することがよくあります。正しい水平線を引けるようになりたいです。
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・水平線の引き方がわからない人
・間違った水平線を引いている人
この記事を読むと...
・水平線を引く理由がわかる
・正しく水平線を引けるようになる
・誰も意識していない水平線を引かなくなる
この記事の内容
・FXチャートに水平線を引く2つの理由
・FXチャートに水平線を正しく引く方法
・FXチャートに水平線を正しく引く順番
目次
FXチャートに水平線を引く2つの理由
まずは、FXチャートに水平線を引く理由から解説します。
理由①:FXチャートの縦軸は「価格」なので水平線を引く
ちょっと数学的な話しになってしまうので、できるだけ噛み砕いて説明していきます。
FXチャートは、「価格 × 時間」のxy平面です。
「なんだxy平面って?」ってなりそうですが、簡単に言うと、
縦軸:価格
横軸:時間
を表しているので、FXチャートは、「価格」と「時間」、これら2つの要素で成り立ってることがわかります。
つまり、FXチャートでは、「価格」と「時間」がとても重要ということですね。
そのため、重要な価格を意識するために、水平線を引きます。
理由②:トレード戦略を立てるために水平線を引く
水平線を引いておけば、「ここから押し目買いをしよう」、「ここから戻り売りをしよう」といったトレード戦略が立てやすくなります。
多くのプロトレーダーは意識されている水平線を予め知っているので、価格が水平線にきたら、おもいきって逆張りをしかけたりするんですよ。
FXチャートに水平線を正しく引く方法
ここからは、FXチャートに正しく水平線を引く方法を解説していきます。
FXチャートで意識される水平線はたったの4つ
意識される水平線は、切り番、押し安値、戻り高値、ネックライン、サポートライン、レジスタンスラインです。
もうちょっと整理すると、
・切り番
・押し安値(戻り高値)
・ネックライン
・サポートライン(レジスタンスライン)
になるので、FXチャートで意識される水平線はたったの4つになります。
これらの水平線の引き方を順に解説してきます。
水平線①:切り番(ラウンドナンバー)
切り番とは、英語でラウンドナンバーと言います。
切り番:Round Number
ラウンドナンバーとは、きりのよい数のことで、FX相場では、50PIPS刻みの価格を表します。
切り番(ラウンドナンバー)
例 )
100.0円
100.5円
101.0円
101.5円
102.0円
・
・
・
切り番はよく意識されるので、FXチャートに表示しておくといいですよ。
ちなみに、私は、こんな感じで切り番を表示させています。MT4の設定は「ーーーーーーー」と「DarkGray」です。
水平線②:押し安値(戻り高値)
上昇トレンド中は「押し安値」を意識して、下降トレンド中は「戻り高値」を意識してトレンドに注目します。
押し安値と戻り高値
押し安値:直近の高値を更新した安値
戻り高値:直近の安値を更新した高値
文字だけだとわかりにくかもなので、下記の画像をご覧ください。
押し安値、戻り安値は、ダウ理論のトレンド転換を判断するときに使うので、押し安値、戻り高値は、とくに意識されますよ。
押し安値に水平線を引く方法は下記の通りです。
① 直近の高値を探す
② 直近の高値を更新した安値を探す
③ そこに水平線を引く
実際のチャートでは、こんな感じです。
同様に、戻り高値に水平線を引く方法は下記の通りです。
① 直近の安値を探す
② 直近の安値を更新した高値を探す
③ そこに水平線を引く
実際のチャートでは、こんな感じです。
水平線③:ネックライン
ネックラインとは、1番底と2番底を結ぶ地点に引いた水平線のことです。
ちょっとわかりにくいかもなので、下記の画像をご覧ください。
反転パターンのダブルボトムが、FXチャートに出現したら、ネックラインを引くと覚えておくといいです。
もちろん、反転パターンのダブルトップが出現したときも、ネックラインを引きますよ。
ネックライン
ダブルボトム出現 ⇒ ネックラインを引く
ダブルトップ出現 ⇒ ネックラインを引く
最初はこれでOKです。
上手なトレーダーだと、ネックライン候補から、2番天井を狙ったロングをしたりしますが、初心者のうちは、ダブルボトム・ダブルトップが出現したら、ネックラインを引きましょう。
水平線④:サポートライン(レジスタンスライン)
サポートラインは、何度も下げ止まっているとこです。
逆に、レジスタンスラインは、何度も上げ止まっているとこです。
こんな感じです。
つまり、レンジですね。
サポートライン :レンジの下限
レジスタンスライン:レンジの上限
ってことです。
初心者のトレーダーは、最初にサポートライン(レジスタンスライン)引こうとするのですが、はっきり言って、これはやめたほうがいいです。
水平線を引くときに、サポートラインから引き始めると、何度も意識されているところが無限に見つかるからです。
結果、多くのトレーダーが、全然意識していないところに水平線を引いてしまいますよ。
なので、水平線を引く順番を守って、水平線を引きましょう!
FXチャートに水平線を正しく引く順番
上でもちょっと触れましたが、最初にNGパターンです。
NGパターン
水平線 = 何度も意識されているところだから
↓
まず、日足はこことここ
↓
で、4時間足はこことここ
↓
そんで、1時間足はこことこことここ
↓
さらに、15分足はこことこことここ
↓
.
.
.
これは、間違った水平線の引き方ですよ。
これをやると、わけがわからなくなります。無限に水平線が引けてしまうからですね。
では、次にOKパターンです。
OKパターン
まずは、切り番チェック
↓
上昇トレンドの押し安値をみて
↓
ダブルトップがあるからネックラインを引いて
↓
なるほど、ここがレジスタンスラインか
これだとスッキリしますよ。
実際のFXチャートではこんな感じです。
FXチャートに水平線を引く順番を整理すると、
水平線を引く順番
① 切り番に水平線を引く
② 押し安値・戻り高値に水平線を引く
③ ネックラインを引く
④ サポートライン・レジスタンスラインを引く
多くのトレーダーが意識する正しい水平線が引けるようになったら、次は実際にFXのトレードをしていきましょう。
この記事の読者さんは、サラリーマンの方や主婦の方など、FXのトレードをする時間があまりない方だと思います。そんな方のために、書いた記事がこちらになります。