更新情報
環境認識の方法を更新しました。最新版は、FXの環境認識はたったの3分だけでOK【時間がない人向けの方法】の記事を参考にしてください。
※ 更新日:2020/10/04 (日)
毎朝、FXチャートをみて環境認識をするってブログでみたんですが、環境認識ってどうやるんですか?一応、自分なりに環境認識をして、シナリオを立てているのですが、シナリオとは全然違ったエントリーをしてしまいます。どうすればいいですか?
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・環境認識の方法がわからない人
・目線がコロコロ変わる人
この記事を読むと…
・環境認識のやり方がわかる
・シナリオが立てられるようになる
・目線がコロコロ変わらなくなる
この記事の内容
・FX相場の環境認識とは?
・FX相場の環境認識のやり方
・FX相場の環境認識をしてシナリオ構築
この記事を読む前に…
FX完全初心者の方は、まずこちらの記事から読むことをおすすめします。
目次
FX相場の環境認識とは?
環境認識とは、現在のFX相場がどの状態にあるかを認識する作業です。
後半で詳しく解説するので、ここでは、環境認識のざっくりとしたイメージだけでもっておけばOKです。
環境認識のイメージ
・簡単な相場か? or 難しい相場か?
↓
・簡単な相場なら、
買い? or 売り?
・難しい相場なら、
買い? or 売り? or ステイ?
こんな感じです。
環境認識のざっくりとしたステップは、まず、現在のFX相場が、「簡単な相場」か「難しい相場」を判断します。
次に、「買い」か「売り」か「ステイ(= やらない)」かを決めていく作業になります。
つまり、
今日のトレードの戦略を立てることが、環境認識です。
環境認識をする理由は?
FXのトレードって、パソコン1台、スマホ1台でちゃちゃっとお金を稼ぐイメージがありますが、これは間違ってますよ。
ちゃちゃっとお金を稼ぐようにみせているだけで、実際は、毎日、環境認識をして、今日のトレードの戦略を立てています。
「FX = 仕事 = ビジネス」なので、ビジネスで成功するためには、事業計画があって、事業戦略がありますよね。
FXも、それと一緒です。環境認識なくして、FXのトレードはできないです。
環境認識はいつするの?
結論、毎朝です。
サラリーマンの方であれば、朝起きたら出社する前に、必ず環境認識を行いましょう。
環境認識は、慣れれば10分ぐらいで終わりますので、まずば、朝起きたら環境認識をする習慣をつけるところから、始めましょう。
次に、FX相場の環境認識の方法を解説します。
FX相場の環境認識の方法
まずは、環境認識の流れから紹介します。
環境認識の流れ:5ステップ
① 月足、週足、日足をチェック
② レンジ or トレンドの判別
③ 水平線を引く
④ シナリオの構築
⑤ シナリオの宣言
これらを順に解説します。
※ 環境認識は、人それぞれ方法が違います。私の環境認識の方法を参考に、いろいろ試してみるのがいいですよ。
環境認識ステップ①:月足、週足、日足をチェック
月足、週足、日足のローソク足をチェックします。
まずは、これら3つのローソク足をチェックする頻度から説明します。
月足、週足、日足のローソク足をチェックする頻度
・月足:毎月1回
・週足:毎週1回
・日足:毎日1回
↓
・月足:毎月1日のみチェック
・週足:毎週月曜日のみチェック
・日足:毎朝チェック
次に、どのローソク足をチェックするかです。
結論、1つ前のローソク足をチェックしましょう。
どのローソク足をみるか?
・月足:先月のローソク足
・週足:先週のローソク足
・日足:前日のローソク足
これらのローソク足をチェックするときに重要なのは、ガッツリチェックしないことです。
ちょっとわかりにくいかもなので、例をあげて説明します。
例)
月足:コマ足
週足:下ヒゲ
日足:陽線
↓
● 月足
「先月のローソク足は、コマ足だったから、相場があんまり動いてないんだな。」
● 週足
「先週のローソク足が下ヒゲになったから、今週は買いが優勢かな?」
● 日足
「前日のローソク足が陽線だったから、今日も買いが優勢かな?」
こんな感じで、ざっくりと今日の相場の動きを予想しておきます。
理由は、月足、週足、日足を意識しすぎると目線が完全に固定されてしまうからです。
上記の例で言えば、先週足が下ヒゲになったので、この段階で目線を買いで固定してしまうと、売られたときに身動きがとれなくなりますよ。
そのため、月足、週足、日足は、意識しすぎずに、ざっくりと今日の相場の動きを予想するだけでOKです。
環境認識ステップ②:レンジ相場 or トレンド相場を判別する
ステップ①で、月足、週足、日足の環境認識が完了したので、次に4時間足、1時間足を使って、現在のFX相場が、レンジ相場なのか、トレンド相場なのかを判別します。
レンジ相場 or トレンド相場の判別に使う時間足
・4時間足
・1時間足
どうやってレンジ相場か、トレンド相場かを判別するかですが、1時間の21期間の単純移動平均線と4時間の21期間の単純移動平均線を使います。
※ 下記、1時間の21期間の単純移動平均線を「1時間の21SMA」、4時間の21期間の単純移動平均線を「4時間の21SMA」と略す
レンジ相場 or トレンド相場の判別に使うインジケーター
・1時間の21SMA
・4時間の21SMA
「1時間の21SMA」と「4時間の21SMA」を1時間足チャートに表示しておくと、かなり便利です。
設定方法は、MT4おすすめインジケーター2選【チャートはシンプルにしましょう】をご覧ください。
レンジ相場か、トレンド相場かの判別方法は、ローソク足、1時間の21SMA、4時間の21SMAのオーダーで判別していきます。
トレンド相場と判別する方法
「ローソク足 」>「1時間の21SMA」>「4時間の21SMA」
:上昇トレンド
「ローソク足 」<「1時間の21SMA」<「4時間の21SMA」
:下降トレンド
実際のチャートでは、こんな感じです。
レンジ相場と判別する方法
上記以外のすべてのオーダー
「ローソク足 」<「1時間の21SMA」>「4時間の21SMA」
:レンジ
「ローソク足 」>「1時間の21SMA」<「4時間の21SMA」
:レンジ
実際のチャートでは、こんな感じです。
ここまでの環境認識で、相場がトレンド相場であれば、ステップ③に進みます。相場がレンジ相場であれば、これで終了です。
初心者の方であれば、レンジ相場はトレードしないほうがいいです。レンジ相場であれば、今日はトレードしないでOKです。
環境認識ステップ③:水平線を引く
次に水平線を引いていきます。
意識される水平線は、下記4つです。
・切り番
・最後の押し安値(最後の戻り高値)
・ネックライン
・サポートライン(レジスタンスライン)
これらの水平線を引いていきます。今開いている1時間足チャートで引いていけばOKです。
こんな感じです。
水平線を引く理由は、多くのトレーダーが水平線を意識しているため、水平線に価格が到達すると、そこから、押し目買い・戻り売りが入る可能性が高いためです。
そのため、水平線を引いておけば、シナリオを立てるときに役立ちますよ。
水平線の引き方は、FXチャートに水平線を正しく引く方法【ぶっちゃけすごく簡単です】で詳しく解説しています。
ここまで終了したら、次にシナリオを構築していきましょう。
FX相場の環境認識をしてシナリオ構築
環境認識ステップ④:シナリオ構築
シナリオ構築のポイントは、「買い」と「売り」両方のシナリオを立てることです。
「目線を固定しましょう」とFXの参考書に書いてありますが、確かに、目線を固定することは大事ですが、1方向の目線しかないと、シナリオが崩れたときに、手が出なくなってしまいます。
そのため、私は、「本命」と「対抗」といった感じで、「買い」と「売り」両方の目線を持つようにしています。
例)
相場:上昇トレンド
本命:買い
対抗:売り
買いのシナリオ:1時間の21SMAサポートでロング
売りのシナリオ:1時間の21SMAサポートが崩れたらショート
こんな感じです。
こうしておけば、本命の買いのシナリオが崩れたとしても、対抗の売りのシナリオでカバーできますよ。
環境認識ステップ⑤:シナリオ宣言
シナリオを立てたら、シナリオを文字にして視覚化しましょう。
ぶっちゃけ、シナリオ通りにトレードするって超むずいです。
頭の中だけでシナリオを立てておくと、100%の確率でシナリオとは違ったエントリーをします。
おすすめはTwitterです。毎朝、環境認識をして、シナリオを立てたら、Twitterで今日のシナリオをツイートします。
心理的に人間は、自分がこうするって決めたことに反することを嫌います。
そのため、Twitter でシナリオを宣言すれば、それとは違ったエントリーをしなくなりますよ。
私のTwitter( @Shiggy89 )で宣言したシナリオをいくつか紹介します。
私のシナリオ
ドル円1時間のMAまで価格が降りてきました。今日のシナリオは
●売り:1時間のMAを下に割ればショート。利確目標は107円か4時間のMA。
●買い:1時間のMAで下げ止まればロング。利確目標は切り番108円。
昨日が大陽線になったので、今日はヨコヨコの展開になるかもです。ゆっくり待ちます。 pic.twitter.com/iWoUnzbTat
— SHIGGY (@Shiggy89) May 12, 2020
ドル円10時の4時間足が大陽線になりました。
▼今日のシナリオ
●売り:107円+チャネルラインからのショート。利確目標は106.5円-106..7円。
●買い:106.5円-106.7円で下げ止まればロング。利確目標は107円。抜ければ107.5円。
107円でヨコヨコの展開になり、107円を抜けていけばロングします。 pic.twitter.com/qarQjgFmRn
— SHIGGY (@Shiggy89) May 11, 2020
ドル円106.4を下に抜けてきました。今日のシナリオは、
● 売り:106.4円-106.6円まで引きつけてのショート。利確目標は、1つ下の切り番106円。
● 買い:106.4円の下抜けがダマシになればロング。ただ、ダマシになるにしても、今日の日足が下ヒゲになってからなので、今日のロングは考えてません。 pic.twitter.com/uxVzVnuJi6
— SHIGGY (@Shiggy89) May 6, 2020
FX相場の環境認識をすれば、トレーダーの仕事はほぼ終了
上記の感じで、環境認識とシナリオ構築が終われば、あとは、立てたシナリオ通りにエントリーしていくだけです。
「FXトレード = ビジネス」なので、事業戦略が大事ですね。事業戦略がきちんとしていれば、あとはそれを行うだけです。
FXも一緒です。「環境認識 → シナリオ構築」ここまでが、1日の仕事の8割を占めます。
環境認識とシナリオ構築は、とても重要ですので、毎朝起きたら、環境認識をして、シナリオを立てるのを習慣にしましょう。
最後にまとめて終わります。
下記をメモして、これをみながら環境認識をしましょう。
環境認識の5ステップ ※ テンプレ用
① 月足、週足、日足をチェックする
⇒軽くチェックすればOK。あまり意識しすぎない。
② 1時間の21SMAと4時間の21SMAを使って
レンジ相場かトレンド相場を判別する
「ローソク足 」>「1時間の21SMA」>「4時間の21SMA」
:上昇トレンド
「ローソク足 」<「1時間の21SMA」<「4時間の21SMA」
:下降トレンド
それ以外はレンジ。
↓(トレンド相場なら)
③ 水平線を引いて、押し目買い、戻り売りする場所を決める
④ 「買い」と「売り」の両方のシナリオ構築する
⇒目線は本命で固定するが、対抗の目線を忘れずに
⑤ シナリオ宣言
⇒立てたシナリオを文字にして視覚化する。おすすめはTwitterで発信。
まとめ
- 毎朝、朝起きたら環境認識をする
- トレンド相場であれば、積極的にエントリーする
21期間の単純移動平均線を使えば、簡単にトレンド相場かレンジ相場の判定ができるってことをお話しましたが、
もうちょっと具体的に「トレンドの定義」を知りたい方は、こちらの記事を読むと理解が深まるかと思います。