FXのトレードをしているんですけど、損切りが止まりません。エントリーしては損切りを繰り返しています。損切り貧乏はどうやって解消したらいいですか?
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・損切り貧乏で悩んでいる人
・利確よりも損切りの方が多い人
この記事を読むと...
・損切り貧乏かどうか診断できる
・損切り貧乏になる原因がわかる
・損切り貧乏の解消方法がわかる
この記事の内容
・損切り貧乏か診断しましょう【FXの話】
・損切り貧乏になる5つの原因と解消方法【FXの話】
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目次
損切り貧乏か診断しましょう【FXの話】
まずは下記の質問に答えて、損切り貧乏か診断してみましょう。
かく言う私も損切り貧乏でしたので、私の経験をもとに診断項目を作りました。
診断項目
「YES」か「NO」で答えてください
- 1日のトレードが10回以上ある
- 5分足か1分足でエントリーしている
- 全てのエントリー根拠を説明できない
- エントリーするときは最初に利確を考える
- エントリーした後に損切りを考える
「YES」が2つ以上ある場合は、損切り貧乏の可能性が高いですよ。
これらを順に解説していきます。
損切り貧乏になる5つの原因と解消方法【FXの話】
上記の診断項目に沿って、損切り貧乏になる原因と解消方法を解説していきます。
1日のトレード回数が10回以上ある
スキャルピングで勝率が7割以上ある方であれば、1日のトレード回数が10回以上あってもOKです。
ですが、デイトレードで1日に10回以上トレードするのはNGです。
理由は、デイトレードであれば1日10回もエントリーチャンスがないからです。デイトレードのエントリーチャンスは、1日に最大3回ぐらいですよ。
1日のトレード回数が多い人は、下記のAさんのようなトレードをしていませんか?
損切り貧乏Aさんのトレード
上昇トレンドだ!
↓
よしっ!押し目買いのロング!
(まず1つ目のポジションを持つ)
↓
全然相場が動かないけど上がるはずだ!
買い増ししておこう!
(2つ目のポジションを持つ)
↓
上がってきたぞ!
増し玉のロングだ!
(3つ目のポジションを持つ)
↓
あれ?相場が下がってきた…
(続く)
このようなトレードは絶対にNGです。3つのポジション全てを損切りした場合、やけくそになりどんどん損切り貧乏になっていきますよ。
1つのエントリー根拠に対して、1エントリーです。
1日のトレード回数が10回以上ある方は、1日3回のトレードに限定しましょう。
5分足か1分足でエントリーしている
これも同様に、スキャルピングで勝てているのあれば「5分足」や「1分足」を使ってエントリーしてもOKです。
デイトレードであれば「5分足」と「1分足」でエントリーするのはやめましょう。
理由は、下位足になればなるほど相場の動きが速くなるからです。加えて、下位足を見れば見るほど、上位足の存在を忘れがちになるためです。
では、先ほどのAさんのトレード例に戻って説明します。
損切り貧乏Aさんのトレード
上昇トレンドだ!
↓
よしっ!押し目買いのロング!
(まず1つ目のポジションを持つ)
↓
全然相場が動かないけど上がるはずだ!
買い増ししておこう!
(2つ目のポジションを持つ)
↓
上がってきたぞ!
増し玉のロングだ!
(3つ目のポジションを持つ)
↓
あれ?相場が下がってきた…
↓
※Aさんはこの段階で
上位足の戻り売りに気づいていない
↓
ちょっと1分足を見てみよう
1分足のダウが崩れたからロング!
(4つ目のポジションを持つ)
(続く)
Aさんは1分足のダウが崩れたので、4つ目のロングのポジションを持ちました。1分足に集中していたため、上位足の戻り売りに気づいてないですね。
「1分足のダウが崩れたからロングのエントリー」と聞くと、一見エントリー根拠がしっかりしているように見えますが、Aさんの場合、1分足の動きにのみ注目していて、上位足の戻り売りを完全に無視しています。
ここでもう1つ注意点があります。
「5分足」や「1分足」でエントリーすると、損切りが近くなりがちです。
「ヒゲになって損切りされた後に、エントリーした方向に相場が動いた。」なんて経験はないですか?
これも下位足の動きだけに注目していて、上位足の動きを完全に無視してしまっているから起こります。
損切りラインを置く場所は、FXの損切りラインはたったの2つですが、事前準備が大切ですの記事でまとめています。
損切り貧乏を解消したいなら「5分足」と「1分足」は捨てましょう。「5分足チャート」と「1分足チャート」は削除してOKです。
全てのエントリー根拠を説明できない
Aさんのシナリオは「上昇トレンドの押し目買い」であったのに、このシナリオに対して4つの買いポジションを持っています。
「これら4つのポジションのエントリー根拠は?」と聞かれたら、Aさんは答えられないですね。
根拠のないエントリーは、無駄なエントリーにつながります。
根拠のないエントリーは無限に作れるので、その分トレード回数が増えてしまいますよ。
全てのエントリー根拠を説明できるようにしましょう。頭の中だけでエントリー根拠を考えるのはNGです。
パソコンのメモアプリを使ってエントリー根拠を書くか、紙にエントリー根拠を書くことをおすすめします。ちなみに私はTwitter( @Shiggy89 )でエントリー根拠を発信しています。
エントリーするときは最初に利確を考える
損切り貧乏の方は、最初に利確のことを考えてエントリーをする傾向があります。
「ここでロングしたら+30PIPS取れるぞ!」
こんな感じです。利確ファーストだと安易にポジションを持ってしまいますよ。
Aさんのトレードの続きです。
損切り貧乏Aさんのトレード
上昇トレンドだ!
↓
よしっ!押し目買いのロング!
(まず1つ目のポジションを持つ)
↓
全然相場が動かないけど上がるはずだ!
買い増ししておこう!
(2つ目のポジションを持つ)
↓
上がってきたぞ!
増し玉のロングだ!
(3つ目のポジションを持つ)
↓
あれ?相場が下がってきた…
↓
※Aさんは、
上位足の戻り売りに気づいていない
↓
ちょっと1分足を見てみよう
ロングしたらさらに30PIPS取れるぜ!
↓
1分足のダウが崩れたからロング!
(4つ目のポジションを持つ)
↓
4つのポジションを利食いしたら、
全部で「+150PIPS」だーー!
(続く)
利食いできたときの幸せが先走ってしまい、どんどん買いポジションを増やしてますね。
FX相場って不思議なもので、上記のようなトレードをしているときに限ってうまくいきませんよ。
利確ファーストのトレードはNGです。
損切りファーストのトレードにしましょう。
損切りファーストのトレードは次で解説します。
エントリーした後に損切りを考える
これも損切り貧乏の方がやりがちなんですが、「エントリー ⇒ 損切り」の順番でなく、「損切り ⇒ エントリー」が正しい順番です。
つまり、損切りになったときの損切り幅を先に調べて、損失が自分の許容範囲であればエントリーするってことです。
ちょっとわかりにくいかもなので、例を使って説明します。
まずは、エントリーOK例です。
エントリーOK例
上昇トレンドだから買いだ!
↓
ここでエントリーしたら損切り幅は 15PIPS
↓
15PIPSなら許容範囲だからロングのエントリー
次に、エントリーNG例です。
エントリーNG例
上昇トレンドだから買いだ!
↓
ロングのエントリー!
↓
えっ?!
損切りまで40PIPSもある…
このようなエントリーをしていると失敗しやすいですよ。
理由は、40PIPSの損切りが許容範囲ではないので、価格が損切りラインに近づいてきたら、損切りラインを動かし塩漬けにしてしまうからです。
※ 塩漬けとは、含み損のポジションを保有し続けること
ご自身の損切りの許容範囲があいまいであれば、損切りの目安が正しいかを確認するための記事【FX相場の話です】をご覧ください。
再び、Aさんのトレードに戻ります。
損切り貧乏Aさんのトレード
上昇トレンドだ!
↓
よしっ!押し目買いのロング!
(まず1つ目のポジションを持つ)
↓
全然相場が動かないけど上がるはずだ!
買い増ししておこう!
(2つ目のポジションを持つ)
↓
上がってきたぞ!
増し玉のロングだ!
(3つ目のポジションを持つ)
↓
あれ?相場が下がってきた…
↓
※Aさんは、
上位足の戻り売りに気づいていない
↓
ちょっと1分足を見てみよう
ロングしたらさらに30PIPS取れるぜ!
↓
1分足のダウが崩れたからロング!
(4つ目のポジションを持つ)
↓
4つのポジションを利食いしたら、
全部で「+150PIPS」だーー!
↓
やばい、相場がどんどん下がってきた…
↓
損切りラインまであと5PIPSだけど
ここから上がるはずだ!
↓
ちょっと損切りラインを離そう
↓
うわっ、一気に下がってきた
ダメだ、損切りしよう…
(完)
たった1回の押し目買いで、資金の大半を溶かしてまったら取り返しがつきませんので要注意です。
損切り貧乏のまとめ
最後にまとめて終わります。
この記事では、損切り貧乏の5つの原因と解消方法を解説しました。
まとめ
① 1日のトレードが10回以上ある
⇒ 1日のトレードを3回に制限する
② 5分足か1分足でエントリーしている
⇒ 5分足と1分足でのエントリーを禁止する
③ 全てのエントリー根拠を説明できない
⇒ メモ帳にエントリー根拠を書く
④ エントリーするときは最初に利確を考える
⇒ 損切りを先に考える習慣をつける
⑤ エントリーした後に損切りを考える
⇒ 損切り幅が許容範囲ならエントリーしてOK