FXのトレードをしているんですが、ローソク足がいまいちわかりません。どのローソク足に注目したらいいんですか?ローソク足の使い方を教えてください。
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・ローソク足の見方がわからない人
・ローソク足の使い方を知りたい人
この記事を読むと...
・ローソク足の理解が深まる
・ローソク足の種類と見方がわかる
・ローソク足の使い方がわかる
この記事の内容
・【FX】ローソク足とは?【パターンの前に】
・【FX】ローソク足のパターン24選
・【FX】ローソク足のパターン別使い方
目次
【FX】ローソク足とは?【パターンの前に】
まず、ローソク足から解説します。
ローソク足とは、始値(OPEN)、終値(CLOSE)、高値(HIGH)、安値(LOW)、これら4つの値を示したものです。
4つの値を4本値と言います。
4本値
4本値は下記の通りです。
・始値(OPEN):最初についた価格
・終値(CLOSE):最後についた価格
・高値(HIGH):1番高かった価格
・安値(LOW):1番安かった価格
ローソク足1本ごとに4本値(4つの価格)があるってことを知っておけばOKです。
図で表すとこんな感じです。
次に、ローソク足の名称を確認しましょう。
実体とヒゲ
ローソク足には、実体とヒゲがあります。
実体の大きさとヒゲの長さによって、ローソク足の形状が変わります。
後半で詳しく解説しますので、ここでは実体とヒゲに注目するってことを覚えておいてください。
陽線、陰線、十字線
ローソク足は、大きく分けると3つの種類があります。
陽線と陰線と十字線
・陽線 :始値 < 終値
・陰線 :始値 > 終値
・十字線:始値 = 終値
ちょっとわかりにくいかもなので、図で表すとこんな感じです。
※ 下記、陽線は青、陰線は赤、十字線は緑で表す
ローソク足を大別すると「陽線」、「陰線」、「十字線」の3つですが、それぞれにパターンがあります。
陽線、陰線、十字線のパターン
陽線 :8パターン
陰線 :8パターン
十字線:4パターン
これらの20パターン(8+8+4)に加えて、あと4パターンあるので、ローソク足のパターンは全部で24パターンになります。
では、ローソク足のパターン24選を徹底解剖していきます。
【FX】ローソク足のパターン24選
FXのローソク足は、全部で24パターンあります。
まず、ローソク足の全体図を紹介して、1個ずつ順に解説してきます。
ローソク足の全体図
陽線、陰線、十字線
↓
大陽線、小陽線、大陰線、小陰線
↓
丸坊主、寄り付き坊主、大引け坊主、下影、上影、コマ、カラカサ、トンカチ、一本線、同時線、トンボ、トウバ
図にするとこんな感じです。
順に解説していきます。
大陽線と大陰線
大陽線は3パターン、大陰線も3パターンあります。
大陽線と大陰線
① 陽の丸坊主と陰の丸坊主
② 陽の大引け坊主と陰の大引け坊主
③ 陽の寄付き坊主と陰の寄付き坊主
順に解説していきます。
① 陽の丸坊主と陰の丸坊主
丸坊主とは、上ヒゲも下ヒゲもなく実体が大きいローソク足のことです。
陽の丸坊主は、一直線に上昇しているため「強い上昇」を表し、陰の丸坊主は、一直線に下落しているため「強い下落」を表します。
② 陽の大引け坊主と陰の大引け坊主
大引け坊主とは、引けでヒゲがなく実体が大きいローソク足のことです。
※ 引け:ローソク足が閉じる(CLOSE)とき
陽の大引け坊主は、一旦下落したが、その後一直線に上昇しているため「強い上昇」を表し、陰の大引け坊主は、一旦上昇したが、その後一直線に下落しているため「強い下落」を表します。
③ 陽の寄付き坊主と陰の寄付き坊主
寄付き坊主とは、寄付きでヒゲがなく実体が大きいローソク足のことです。
※ 寄付き:ローソク足が開く(OPEN)とき
陽の寄付き坊主は、一直線に上昇したが引けにかけて下落したため「上昇中ではあるが売り気配」を表し、
陰の寄付き坊主は、一直線に下落したが引けにかけて上昇したため「下落中ではあるが買い気配」を表します。
以上が、大陽線3パターンと大陰線3パターンです。これらのローソク足の強さを最後にまとめておきます。
大陽線の強さと大陰線の強さ
大陽線:陽の丸坊主 > 陽の大引け坊主 > 陽の寄付き坊主
大陽線:陰の寄付き坊主 < 陰の大引け坊主 < 陰の丸坊主
では次で、小陽線と小陰線を解説します。
小陽線と小陰線
小陽線は5パターン、小陰線も5パターンあります。
小陽線と小陰線
① 下影陽線と下影陰線
② 上影陽線と上影陰線
③ 陽のコマと陰のコマ
④ 陽のカラカサと陰のカラカサ
⑤ 陽のトンカチと陰のトンカチ
順に解説していきます。
① 下影陽線と下影陰線
下影とは、上ヒゲに比べて下ヒゲが長く、実体が小さいローソク足のことです。
下影陽線は、「最初に大きく下落 ⇒ 上昇 ⇒ 最後に小さく下落」なので、「買い手有利」を表します。
下影陰線は、「最初に小さく上昇 ⇒ 下落 ⇒ 最後に大きく上昇」なので、同様に「やや買い手有利」を表します。
② 上影陽線と上影陰線
上影とは、下ヒゲに比べて上ヒゲが長く、実体が小さいローソク足のことです。
上影陽線は、「最初に小さく下落 ⇒ 上昇 ⇒ 最後に大きく下落」なので、「やや売り手有利」を表します。
上影陰線は、「最初に大きく上昇 ⇒ 下落 ⇒ 最後に小さく上昇」なので、「売り手有利」を表します。
③ 陽のコマと陰のコマ
コマとは、「上ヒゲの長さ ≒ 下ヒゲの長さ ≒ 実体の大きさ」のローソク足のことです。
ヒゲの長さと実体の大きさがだいたい同じぐらいのローソク足をコマと言います。
陽のコマ、陰のコマともに、買いと売りが拮抗していることを表します。
④ 陽のカラカサと陰のカラカサ
カラカサとは、下ヒゲが長く実体が小さいローソク足のことです。カラカサには上ヒゲはありません。
陽のカラカサは、一旦大きく下落した後、一直線に上昇しているため「強い上昇」を表します。
陰のカラカサは、一旦大きく下落した後、一直線に上昇したが終値が始値を更新できなかったため「やや強い上昇」を表します。
⑤ 陽のトンカチと陰のトンカチ
トンカチとは、上ヒゲが長く実体が小さいローソク足のことです。トンカチには下ヒゲはありません。
陽のトンカチは、一旦大きく上昇した後、一直線に下落したが終値が始値を更新できなかったため「やや強い下落」を表します。
陰のトンカチは、一旦大きく上昇した後、一直線に下落したため「強い下落」を表します。
以上が、小陽線5パターンと小陰線5パターンです。最後に小陽線と小陰線の強さをまとめておきます。
小陽線と小陰線の強さ
小陽線:陽のカラカサ > 下影陽線 > 陽のコマ > 上影陽線 > 陽のトンカチ
小陰線:陰のカラカサ < 下影陰線 < 陰のコマ < 上影陰線 < 陰のトンカチ
では次に、十字線4パターンを解説します。
十字線
十字線とは、「始値 = 終値」のローソク足のことです。十字線には4パターンあります。
十字線4パターン
① 一本線
② 同時線
③ トンボ
④ トウバ
順に解説していきます。
① 一本線
一本線とは、上ヒゲも下ヒゲもなく、始値と終値が同じローソク足のことです。つまり、価格が全く動いてないことを表します。
FXでは1分足チャートのみ一本線が出現しますので、これは覚えなくてOKです。
② 同時線
同時線とは、始値と終値が同じローソク足のことです。コマの実体がないバージョンですね。※上図参照
同時線は、コマと同様に買いと売りが拮抗していることを表します。また同時線は、寄引同時線とも言われたりします。
③ トンボ
トンボとは、下ヒゲが長く始値と終値が同じローソク足のことです。
カラカサの実体がないバージョンなので、トンボとカラカサはセットで覚えておくといいですよ。
トンボは、一旦大きく下落した後、大きく上昇しているため「強い上昇」を表します。
④ トウバ
トウバとは、上ヒゲが長く始値と終値が同じローソク足のことです。
トンカチの実体がないバージョンなので、トウバとトンカチはセットで覚えておくといいですよ。※上図参照
トウバは、一旦大きく上昇した後、大きく下落しているため「強い下落」を表します。
以上が、十字線4パターンです。
複合ローソク足
複合ローソク足とは、2つのローソク足をセットにしたローソク足のことです。
複合ローソク足には「はらみ足」と「包み足」があり、それぞれ陽線、陰線があるので全部で4パターンになります。
複合ローソク足4パターン
① 陽のはらみ足
② 陰のはらみ足
③ 陽の包み足
④ 陰の包み足
順に解説していきます。
① 陽のはらみ足
陽のはらみ足とは、前の陰線が後の陽線をすっぽりはらんだローソク足のことです。
陽のはらみ足は、三角保ち合いを表しているので、「売りから買いへの反転シグナル」となることが多いです。
② 陰のはらみ足
陰のはらみ足とは、前の陽線が後の陰線をすっぽりはらんだローソク足のことです。※上図参照
陰のはらみ足は、三角保ち合いを表しているので、「買いから売りへの反転シグナル」となることが多いです。
③ 陽の包み足
陽の包み足とは、後の陽線が前の陰線をすっぽり包んだローソク足のことです。
陽の包み足は、拡大トライアングルを表しているため、「ブレイクした方向へ大きく動く」ことが多いです。
④ 陰の包み足
陰の包み足とは、後の陰線が前の陽線をすっぽり包んだローソク足のことです。※上図参照
陰の包み足は、拡大トライアングルを表しているため、陽の包み足と同様に「ブレイクした方向へ大きく動く」ことが多いです。
以上が、複合ローソク足4パターンです。
ここからは、ローソク足の使い方を解説していきます。
【FX】ローソク足の使い方【パターン別】
FXの参考書を見ると「陽のカラカサやトンボがチャートに出現したら、売りから買いのシグナルです。」みたいに書いてありますが、ローソク足だけを見て判断するのはNGです。
もちろん間違ってはないのですが、陽のカラカサやトンボが出現する場所にもよりますし、売りから買いに反転するには、下降トレンドが終焉する必要があります。
そのため、ローソク足だけを使うのではなくて、複合的に相場を見ていきましょう。
下記の3ステップでエントリーすれば、しっくりくると思います。
エントリーまでの流れ - 3ステップ
① ローソク足を確認する
② 上位足のサポートとレジスタンスを確認する
③ 下位足のトレンドが終焉したところでエントリー
では、順に解説していきます。
① ローソク足を確認する
反転シグナルとして使われるローソク足は下記の通りです。
● 売り ⇒ 買いへの反転シグナル
・下影陽線
・陽のカラカサ
・トンボ
・陽のはらみ足
● 買い ⇒ 売りへの反転シグナル
・上影陰線
・陰のトンカチ
・トウバ
・陰のはらみ足
トレードしている時間足で反転シグナルのローソク足が出現したかを確認しましょう。
② 上位足のサポートとレジスタンスを確認する
反転シグナルのローソク足が出現した場所に、上位足のサポートラインかレジスタンスラインがあるかを確認します。
上位足なので、日足、4時間足でサポートラインとレジスタンスラインを探してみるといいですよ。
サポートラインとレジスタンスラインを引くには、正しく水平線を引く必要があります。
水平線については、下記の記事で詳しく解説しています。
-
FXチャートに水平線を正しく引く方法【ぶっちゃけすごく簡単です】
続きを見る
③ 下位足のトレンドが終焉したところでエントリー
「反転シグナルのローソク足 +上位足のサポート or レジスタンス」を確認したら、下位足のトレンドが終焉したところでエントリーします。
初心者の方であれば、1分足、5分足を使ってエントリーするのはNGです。理由は、1分足、5分足は相場の動きが早く難しいからです。
そのため、15分足で押し目、戻りのトレンドが終焉したところでエントリーしましょう。
エントリーポイントについては、下記の記事を参考にしてください。
-
FXのエントリーポイントは早すぎず、遅すぎないが適切です
続きを見る
まとめ
最後にまとめて終わります。
この記事では、FX相場で出現するローソク足24パターンとローソク足の使い方について解説しました。
ローソク足は大きく分けると3パターンです。
ローソク足
・陽線
・陰線
・十字線
陽線、陰線、十字線にそれぞれ種類があります。
ローソク足24パターン
● 陽線
・大陽線:陽の丸坊主、陽の大引け坊主、陽の寄付き坊主
・小陽線:下影陽線、上影陽線、陽のコマ、陽のカラカサ、陽のトンカチ
陽線、合計8パターン
● 陰線
・大陰線:陰の丸坊主、陰の大引け坊主、陰の寄付き坊主
・小陰線:下影陰線、上影陰線、陰のコマ、陰のカラカサ、陰のトンカチ
陰線、合計8パターン
● 十字線
一本線、(寄引)同時線、トンボ、トウバ
十字線、合計4パターン
これらの20パターンに加えて、複合ローソク足4パターンがあります。
● 複合ローソク足
陽のはらみ足、陰のはらみ足、陽の包み足、陰の包み足
ローソク足だけを見てエントリーするかどうかを判断するのはNGです。相場を複合的に見てエントリーしていきましょう。
エントリーするまでの流れ - 3ステップ
① 反転シグナルのローソク足を確認
② 上位足のサポート・レジスタンスを確認
③ 下位足のトレンドが終焉したところでエントリー