FXでこんなトレードがよくあります。あと5PIPSで利食いってとこまで来たのに、そこから一気に逆行して損切りになります。利食いってどうやるんですか?
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・利食いで悩んでいる人
・利食いが上手くできない人
この記事を読むと...
・上手に利食いするイメージがつく
・利食いの目安がわかる
・利食いのタイミングがわかる
この記事の内容
・利食いとは?【FXの話】
・利食いのNG例【FXの話】
・上手に利食いするイメージ【FXの話】
・利食いの目安【FXの話】
・利食いのタイミング【FXの話】
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目次
利食いとは?【FXの話】
ご存知かとは思いますが、利食いから解説します。知っている方は読み飛ばしていただいてOKです。
利食いとは、含み益のポジションを決済して利益を確定することです。
利食い = 利益の確定
利食いは、利確、テイクプロフィット(Take Profit)、TP(Take profitの略)などと言ったりもするので覚えておくといいですよ。
利食いのNG例【FXの話】
具体的な利食いの方法を解説する前に、初心者トレーダーがやりがちな利食いのNG例から解説します。
NG①:稼ぎたい金額で決める
FX駆け出しの時期なんかによくやりがちです。特にビギナーズラックなんかを経験しちゃうとなおさらですね。
「よしっ!このトレードで3万円稼ごう!」みたいなやつです。稼ぎたい金額で利食いを決めるのは絶対にNGです。
理由は、相場を完全に無視しているからです。一般的に、相場はN字で動くと言われます。つまり、相場は波動です。
相場には波のリズムがあるのに、自分の稼ぎたい金額で利食いを「ここ!」って決めるのは完全にナンセンスですよね。
NG②:根拠が崩れているのに利食いしない
根拠が崩れたときの利食いは後半で詳しく解説しますので、ここでは簡単に説明します。
ちょっと下の例をご覧ください。
根拠が崩れているのに利食いしない例
● 設定
相場 :上昇トレンド
ポジション:買い
● NG例
上昇トレンドだ!
↓
押し目買いでロング!
(買いのポジションを持つ)
↓
いい感じに相場が上がっているぞ!
↓
ダブルトップになったけど
まだ大丈夫!
↓
上昇トレンドが終わったけど
30PIPSの含み益だしまだ保有しよう
↓
どんどん下がってきてる
↓
あれれれれ?含み損になるぞぉーーー
こんな感じです。
ダブルトップになった時点で相場は転換のサインを出しています。その後上昇トレンドが終わったのに、買いのポジションを保有しているのは危険ですよね。
「まだ相場は上がるだろう」という自分勝手な思い込みがあると、せっかくの含み益を無駄にしてしまいますよ。
NG③:ポジションを保有したまま日をまたぐ
スイングトレードであれば日をまたいでもOKですが、デイトレードであれば、ポジションを保有したまま日をまたぐのはNGです。
エントリーした日にポジションを決済しましょう。
理由は、日をまたぐと相場の流れが変わることが多いからです。
翌朝、せっかくの含み益が減ってしまうので、エントリーした日にポジションを決済することをおすすめします。
上手に利食いするイメージ【FXの話】
具体的な利食いの方法の前に、上手に利食いするイメージからお伝えします。利食いのイメージには、2つのパターンがあります。
利食いのイメージ
① 目標通りに利食いできるパターン
② 目標通りに利食いできないパターン
これらを解説していきます。
① 目標通りに利食いできるパターン
これは超気持ちいいパターンです。自分が決めた利確目標で「パツーン」と利食いされるやつです。
トレーダーにもよるとは思うんですが、私の経験的に、このパターンはあまりないですね。次のパターンが8割〜9割かなって感じです。
② 目標通りに利食いできないパターン
トレーダーあるあるだと思うんですが、「あと5PIPSで利確だったのに、逆行して含み損になった…」みたいな経験ってないですか?
これを防ぐのが「目標通りに利食いできないパターン」です。ちょっとわかりにくいかもなので、例を使って説明します。
107円に利食いを設定する
↓
あと5PIPSで107円だ
↓
107円に届かず逆行してきた…
↓
含み損になる前に利食い
こんな感じです。
具体的な方法は「利食いのタイミング」で解説しますので、「目標通りに利食いできないパターン」が多いってことだけ覚えておけばOKです。
では次で、利食いの方法を解説していきます。
利食いの目安【FXの話】
まずは利食いの目安からです。あくまで利食いの目安なので「ピンポイントでこの価格!」ではなく、「ここらへんで利食いしよう」って感覚です。
利食いの目安を立てるには、全部で3つの方法があります。
利食いの目安を立てる方法
① 水平線を使う
② N値を使う
③ チャネルラインを使う
では1つずつ解説していきます。
① 水平線を使って利食いの目安を立てる
水平線は多くのトレーダーが意識しているため、価格が水平線に近づくと反発が起こります。こんな感じです。
なぜ反発が起こるかですが、みんなが水平線で利食いをするからです。厳密には違いますが、今はこの認識でOKです。
正しい水平線を引いて、水平線を使って利食いの目安を立てましょう。
水平線の引き方は、FXチャートに水平線を正しく引く方法【ぶっちゃけすごく簡単です】の記事でまとめています。
② N値を使って利食いの目安を立てる
先ほども少し触れましたが、相場はN字で動きます。N値とは、相場のN字の値幅が等しいところです。ちょっとわかりにくいかもなので、下記の図をご覧ください。
N値の他にもE値、V値、VT値がありますが、N値意外は気にしなくてOKです。
理由は、4つも種類があると頭が混乱するからです。シンプルにN値で利食いの目安を立てましょう。
③ チャネルラインを使って利食いの目安を立てる
私がよく利食いの目安に使うのがチャネルラインです。相場にはリズムがあり、相場のリズムを計るにはチャネルラインが最適です。
チャネルラインの引き方は、トレンドラインと平行に線を引くだけです。
トレンドラインでエントリーして、チャネルラインを利食いの目安にしましょう。
利食いのタイミング【FXの話】
利食いの目安を立てたら、次は利食いのタイミングです。
利食いの目安として立てた価格で「バチーン」と利食いされれば完璧ですが、そう上手くはいかないのがFXのトレードです。
先ほど紹介した「目標通りに利食いできないパターン」ですね。このパターンの時に有効なのが、「利食いのタイミング」です。
利食いのタイミングは、根拠が崩れたときです。
では、これを解説します。
根拠が崩れたら利食い
根拠が崩れたら利食いとは、上昇トレンドであれば上昇トレンドの終焉、下降トレンドであれば下降トレンドの終焉です。
トレンドの終焉を判断するツールは全部で3つあります。
トレンドの終焉を判断するツール
① ダウ理論
② 移動平均線
③ トレンドライン
これらを1つずつ解説します。
ダウ理論
ダウ理論を使ってトレンドの終焉を判断するには、上昇トレンドであれば最後の押し安値を下回ったとき、下降トレンドであれば最後の戻り高値を上回ったときです。
ダウ理論を使ってトレンドが終焉したら、ポジションを利食いしましょう。
ダウ理論については、FX相場のダウ理論はたった1つだけでOK【5つの基本原則は不要】の記事で詳しく解説しています。
移動平均線
移動平均線を使ってトレンドの終焉を判断するには、上昇トレンドであれば移動平均線を下回ったとき、下降トレンドであれば移動平均線を上回ったときです。
移動平均線は設定によって種類がたくさんありますが、私のおすすめは「21期間の単純移動平均線」です。
移動平均線の設定方法は、MT4おすすめインジケーター2選【チャートはシンプルにしましょう】の記事でまとめています。
トレンドライン
トレンドラインを使ってトレンドの終焉を判断するには、上昇トレンドであればトレンドラインを下回ったとき、下降トレンドであればトレンドラインを上回ったときです。
トレンドラインの引き方は、上昇トレンドであれば押し安値を結び、下降トレンドであれば戻り高値を結べばOKです。
まとめ
最後にまとめて終わります。
この記事では、上手に利食いをするには「利食いの目安」と「利食いのタイミング」が重要とお伝えしました。
利食いの目安の立て方
① 水平線を使う
② N値を使う
③ チャネルラインを使う
これらを使って立てた利食いの目安で利確できれば完璧ですが、そう上手くいかないのがFXです。
そんなときは、「利食いのタイミング = 根拠が崩れたとき = トレンドの終焉」で利食いしましょう。
トレンドの終焉を判断するツール
① ダウ理論
② 移動平均線
③ トレンドライン