FXのチャート上にトレンドラインを引きますが、何本も引けてしまいます。どのトレンドラインが機能するのかわかりません。どうやってトレンドラインを引けばいいですか?
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・トレンドラインの引き方を知りたい人
・トレンドラインの使い方を知りたい人
この記事を読むと...
・トレンドラインの引き方がわかる
・トレンドラインの使い方がわかる
この記事の内容
・トレンドラインとは?【FXの話】
・トレンドラインの引き方【FXの話】
・トレンドラインの使い方【FXの話】
目次
トレンドラインとは?【FXの話】
トレンドラインとは「上昇トレンド」または「下降トレンド」の流れを視覚的に表したものです。
トレンドラインの傾きを見れば「強い上昇だな」、「弱い下降だな」のように視覚的にトレンドを捉えることができます。
トレンドのラインなので、トレンド相場でしかトレンドラインは有効ではありませんよ。
そのため、トレンドの定義をしっかり頭に入れておきましょう。
トレンドの定義
ダウ理論で言うと、
上昇トレンド:高値と安値を切り上げている
下降トレンド:高値と安値を切り下げている
ダウ理論については、FX相場のダウ理論はたった1つだけでOK【5つの基本原則は不要】の記事で詳しく解説しています。
トレンドラインはいつ引く?
上でも少し触れましたが、トレンドラインはトレンド相場のときに引きます。
相場にトレンドが出現しているかを確認して、トレンド相場であればトレンドラインを引きます。
FXの参考書には「トレンドラインは角度によっていくつか引けるので、何本かトレンドラインを引きましょう。」みたいに書いてありますが、これはNGです。
理由は、トレンドラインを何本も引くとチャートがごちゃごちゃするし、どれが重要なトレンドラインかわからなくなるためです。
後半で解説しますが、トレンドラインは1本だけでOKです。
トレンドラインの引き方【FXの話】
トレンドラインの引き方は、上昇トレンドであれば押し安値を結び、下降トレンドであれば戻り高値を結びます。
トレンドラインの引き方
・上昇トレンド:押し安値を結ぶ
・下降トレンド:戻り高値を結ぶ
順に解説していきます。
上昇トレンドでは押し安値を結びトレンドラインを引く
押し安値とは、直近の高値を更新した安値です。
注意点は「ただの安値」を結んではダメですよ。ただの安値とは、直近の高値を更新できない安値です。
理由は簡単です。「押し安値」と「ただの安値」どちらがより意識されるかを考えたら「押し安値」だとわかりますね。
「ただの安値」を結んでトレンドラインを引いても、他のトレーダーが意識していないトレンドラインになりますので要注意ですよ。
下降トレンドでは戻り高値を結びトレンドラインを引く
戻り高値とは、直近の安値を更新した高値です。
同様に「ただの高値」を結んではダメですよ。ただの高値とは直近の安値を更新できない高値です。
トレンドラインは、ヒゲで引く? or 実体で引く?
トレーダーによって意見がわかれると思いますが、私は実体ではなく、ヒゲでトレンドラインを引いています。
理由は、チャートはシンプルに美しくしたいので、ヒゲがトレンドラインをはみ出ているとそれが気になるからです。
最初は、ヒゲでトレンドラインを引いてOKです。
次は、トレンドラインを引く本数を解説します。
NG:角度によってトレンドラインを何本も引く
まずはNG例からです。角度によってトレンドラインを何本も引くのはNGです。
こんな感じです。
ぶっちゃけトレンドラインを引こうと思えば、無限にトレンドラインを引くことができます。
ですが、重要なことは、機能するトレンドラインを引くことです。トレンドラインをたくさん引いてしまうと、どれが機能しているかわかりませんので要注意です。
OK:時間足ごとにトレンドラインを1本だけ引く
トレンドラインを引く本数は、時間足ごとに1本だけです。
トレンドラインを引く本数
・日足 :1本
・4時間足:1本
・1時間足:1本
・15分足:1本
実際のチャートではこんな感じです。
日足のトレンドライン
4時間足のトレンドライン
1時間足のトレンドライン
15分足のトレンドライン
注意点
「今自分がどの時間足のトレンドでトレードしているか」を意識しながらトレードする必要があります。
たとえば、4時間足のトレンドでトレードしているのであれば、4時間足トレンドラインまで引きつけてエントリーする必要がありますよ。
では最後に、トレンドラインの使い方を解説します。
トレンドラインの使い方【FXの話】
トレンドラインの使い方は2つです。
トレンドラインの使い方
① エントリー(押し目買い・戻り売り)
② レンジ相場入りを予感する
順に解説していきます。
① トレンドラインを使った押し目買い・戻り売り
まずはNGからです。
「トレンドラインにタッチしたらエントリー」と勘違いしている方が多いですが、これは絶対にNGです。
理由は、トレンドラインにタッチしたからと言って反転するかどうかはわからないからです。
「トレンドラインに引きつけてエントリー」は正しいですが、「トレンドラインにタッチしたらエントリー」は間違っていますよ。
上昇トレンドでの押し目買いであれば「下げ止まり」、下降トレンドでの戻り売りであれば「上げ止まり」を確認する必要があります。
「上げ止まり・下げ止まり」を確認してからのエントリー方法は、FXのエントリーポイントは早すぎず、遅すぎないが適切ですの記事で詳しく解説しています。
② レンジを予感する
トレンドラインで「上げ止まり・下げ止まり」を確認したら「押し目買い・戻り売り」をしていきますが、トレンドラインをブレイクしたら「レンジ相場入りを予感」します。
注意点は「トレンドラインをブレイク = 反転」ではないですよ。トレンドラインをブレイクしたからと言ってすぐに逆張りするのは危険ですよ。
レンジ相場を予感する方法は3つあります。
詳しくは下記の記事で解説していますので、併せて読んでいただけると理解が深まると思います。
>> 【FX】レンジ相場を予感できれば無駄なトレードに悩まなくなる
まとめ
最後にまとめて終わります。
この記事では、重要な1本のトレンドラインの引き方と使い方について解説しました。
トレンドラインの引き方
・上昇トレンドであれば、押し安値を結ぶ
・下降トレンドであれば、戻り高値を結ぶ
トレンドラインは引こうと思えば無限に引くことができます。トレンドラインを何本も引く必要はありません。
時間足ごとに1本だけトレンドラインを引きましょう。
トレンドラインの使い方は2つです。
トレンドラインの使い方
① エントリー(押し目買い・戻り売り)
② レンジ相場入りを予感する
トレンドラインをマスターしたら、次はチャネルラインを引いてみましょう。相場のリズムが掴めるようになりますよ。