FXのトレードをしているんですけど、損切りラインをどこに置けばいいかさっぱりわかりません。
こんな悩みを解決します。
読んでほしい人
・FX初心者
・損切りを理解したい人
・損切りラインを知りたい人
この記事を読むと...
・損切りの理解が深まる
・損切りラインがわかる
・損切りラインの前にすべきことがわかる
・損切りラインの後にすべきことがわかる
この記事の内容
・損切りとは?【FXの話】
・損切りラインを置く場所【FXの話】
・損切りラインの前にすべきこと【FXの話】
・損切りラインの後にすべきこと【FXの話】
本編の前にちょっと宣伝です
「FXの始め方から月5万円を稼ぐまでの基礎ロードマップ」を作成しました。有料級の内容を完全無料で公開しております。
目次
損切りとは?【FXの話】
まず、損切りから解説します。損切りはご存知かと思うので、軽く読んでいただければOKです。
ですが、この次の「損切り注文」は意外と盲点なので、一読する価値ありです。
損切りの定義
損切りとは、含み損になっているポジションの損失を確定させてポジションを決済することです。
損切り = 損失の確定
損切りは、ストップ、ストップロス、ロスカットと言われたりもするので、覚えておくといいですよ。
損切り注文とは?
これが意外と盲点です。損切りは、単に損失を確定させているだけではないですよ。
損失を確定するときは、保有ポジションと逆の注文を出します。つまり、「買いポジションを持っていたら売りの注文」、「売りポジションを持っていたら買いの注文」を出します。
買いポジの損切り = 売りの注文
売りポジの損切り = 買いの注文
上手なトレーダーは「売りポジの損切りを狙ってロング」したりしますが、「売りポジの損切り = 買い注文」なので、損切りする人が多ければ買いのエネルギーが強く相場が上がりやすくなるってことです。
あともう1つ、予め損切りの注文を出すことを、逆指値注文と言ったりもしますので、これも覚えておくといいですよ。
では次に、損切り注文(逆指値注文)を置く場所を解説します。
損切りラインを置く場所【FXの話】
まずは結論から、損切りラインを置く場所は2つです。
損切りラインを置く場所
① 押し安値の下・戻り高値の上
② ダブルボトムの下・ダブルトップの上
①②共に、上昇トレンドか下降トレンドかの違いなので、ひと括りにしています。
では、これらを順に解説していきます。
損切りライン①:押し安値の下・戻り高値の上
上昇トレンドであれば、損切りラインは「最後の押し安値の下」に置きます。最後の押し安値とは、文字通り1番最後にできた押し安値のことです。
一方、下降トレンドであれば、損切りラインは「最後の戻り高値の上」に置きます。最後の戻り高値とは、同様に、1番最後にできた戻り高値のことです。
最後の押し安値・最後の戻り高値については、FX相場のダウ理論はたった1つだけでOK【5つの基本原則は不要】の記事で詳しく解説しています。
「最後の押し安値の何PIPS下に損切りラインを置けばいいの?」という疑問がわくと思いますが、結論、何PIPS下でもOKです。
理由は、そこまで細かく損切りラインにこだわる必要はないからです。
後半で解説しますが、ご自身の損切り幅の許容範囲で何PIPS下に置くかを決めれば問題ありませんよ。
損切りライン②:ダブルボトムの下・ダブルトップの上
損切りライン2つ目は、「ダブルボトムの下」、「ダブルトップの上」です。ダブルボトム、ダブルトップともに有名な転換の型ですね。
これらは天底からエントリーしたときに損切りラインを置く場所になります。
まずダブルボトムからです。ダブルボトムは売りから買いに転換するときに出現する反転の型です。損切りラインを置く場所はダブルボトムの下、図で表すとこんな感じです。
次にダブルトップです。ダブルトップは買いから売りに転換するときに出現する反転の型です。損切りラインを置く場所はダブルトップの上、図で表すとこんな感じです。
ダブルボトム・ダブルトップのエントリーポイントは別の記事で解説します。
ここまでをちょっと整理すると、
損切りラインを置く場所は2つ
① 最後の押し安値の下・最後の戻り高値の上
② ダブルボトムの下・ダブルトップの上
損切りラインを置く場所は明確なので、特に迷わないかと思います。
では次に、損切りラインを置く前にすべきことを解説していきます。損切りラインを置く場所よりも、こっちのほうが重要ですよ。
損切りラインの前にすべきこと【FXの話】
損切りラインの前にすべきことは、下記です。
① エントリー前に損切り幅を確認する
② 損切りが許容範囲ならエントリー
③ 損切りの目安を知っておく
これらを深堀りしていきます。まずは、下記の例をご覧ください。
例)Aさんが押し目買いをしたケース
上昇トレンドだ!
↓
押し目買いのエントリー!
(買いのポジションを持つ)
↓
損切りラインを置こう!
最後の押し安値の下だからここだ!
↓
えっ?エントリーポイントから損切りラインまで50PIPSもある…
↓
相場が逆行してきた…
(損切りラインに近づいてきた...)
↓
損切り… マイナス50PIPS…
この例を使って解説していきます。
① エントリー前に損切り幅を確認する
順番が逆ですね。Aさんの場合「エントリー ⇒ 損切りライン」でしたが、「損切りライン ⇒ エントリー」が正しい順番です。
エントリーする前に、エントリーポイントから損切りラインまでの距離(損切り幅)を確認します。
損切り幅を確認しておけば、負けてもこのぐらいとわかっているので、トレードに余裕ができますよ。
Aさんの例だと、エントリーした後に損切り幅を確認してますよね。これだと損切りになった場合、取り返しのつかないことになる可能性があるので要注意です。
② 損切りが許容範囲ならエントリー
Aさん:「えっ?エントリーポイントから損切りラインまで50PIPSもある…」
もちろんトレードスタイルによっては、50PIPSの損切りが許容範囲の人もいますが、この言葉からわかるように、Aさんにとって50PIPSの損切りは許容範囲外です。
ご自身のトレードスタイルとトレード資金から損切りの目安を決め、予め損切りの許容範囲(目安)を知っておきましょう。
③ 損切りの目安を知っておく
一般的な損切りの目安は、トレードスタイル、トレード資金、損益比率によって変わってきます。
ご自身の損切りの目安を予め知っておけば、エントリーした後に慌てることもなくなります。精神的にも余裕を持ってトレードできますよ。
損切りの目安があいまいな方は、損切りの目安が正しいかを確認するための記事【FX相場の話です】の記事が参考になると思います。
では、Aさんの例に戻ります。エントリーから損切りラインを置くまでの正しい流れはこんな感じです。
【正解】
例)Aさんが押し目買いをしたケース
上昇トレンドだ!
↓
最後の押し安値はここだ!
↓
現在レートから損切りラインまでの距離は15PIPS
これなら許容範囲だ!
↓
押し目買いのエントリー
↓
相場が逆行...
(損切りラインに近づいてきた...)
↓
損切りになったけど、マイナス15PIPSならOK
「チャンス!」って思うとすぐにエントリーしたくなりますが、エントリーしたい気持ちを抑えて、損切り幅を確認しましょう。
損切り幅が許容範囲であれば、エントリーしてOKです。
チェック項目を作っておきますね。
これをメモして、エントリーするときは必ずチェック項目を確認しましょう。
- あなたの損切りの目安はどのぐらいですか?
- エントリー前に損切り幅を確認しましたか?
- その損切り幅は許容範囲ですか?
損切りラインの後にすべきこと【FXの話】
ここからは、エントリーをして損切りラインを置いた後の話です。
損切りラインは1度置いたら絶対に動かさない
心理的に、人間は損をすることを嫌がります。そのため、損切りラインを置いた後、相場が逆行して損切りラインに近づいてくると、どうしても損切りラインを動かしたくなります。
でも、よく考えてください。損切りラインを動かす必要は全くないですよね。
理由は、損切り幅が許容範囲だからです。
損切りラインを簡単に動かしてしまう人は、自分の損切りの目安があいまいで、損切りが許容範囲外だからです。
現実を受け入れることができず、損切りラインを動かしては「ここから上がるはずだっ!」と神頼みして撃沈するっていうオチですね。
いさぎよく撤退しよう
「1回のトレードは独立している」
これに尽きます。
たとえば、ロングでエントリーして損切りになったとしても、その後買いのサインがでたら、再度ロングして利益を取ればいいだけです。
損切り幅が許容範囲でエントリーしたのであれば、損切りになったっていいじゃないですか!いさぎよく撤退して、次に行きましょう!
まとめ
最後にまとめて終わります。
損切りラインを置く場所
2つです。これは簡単、明確ですね。
① 最後の押し安値の下・最後の戻り高値の上
② ダブルボトムの下・ダブルトップの上
損切りラインを置く前にやるべきことが3つあります。エントリーする前に、下記のチェック項目を確認しましょう。
- あなたの損切りの目安はどのぐらいですか?
- エントリー前に損切り幅を確認しましたか?
- その損切り幅は許容範囲ですか?
エントリーをして損切りラインを置いたら後は待つだけです。
損切り幅が許容範囲であれば、損切りラインを動かす必要は無いですよ。
損切りになったらいさぎよく撤退して、次のトレードに行きましょう!